5-B1. 三番明朝
三番明朝
「三番明朝」は、IPAフォント(国際音声学会及び国際音声記号とは無関係)のうちの一つ、IPAex明朝に対して次の変更を加えた明朝体フォントです。
- CID-keyed OpenType/CFF化。
- 𛀀𛀁(Unicode値:U+1B000~U+1B001)用のグリフなどを追加。
- 以下のひらがなのグリフを微調整(比較画像はこちら)。
- [三番明朝Hのみ]変体仮名対応のため次の462グリフを追加収録。
- IPAmj明朝の変体仮名グリフをU+1B002~U+1B11Eに追加(285グリフ)。
- か行・さ行・た行・は行の仮名については濁点付グリフも追加(141グリフ)。
- は行の仮名についてはさらに半濁点付グリフも追加(36グリフ)。
※参考:収録されている変体仮名一覧画像はこちら。
Download
本フォントはIPAフォントライセンスv1.0が定めるところの「派生プログラム (Derived Program)」に当たるため、IPAフォントライセンスv1.0がそのまま適用されます。
- 上記ライセンスに同意して三番明朝 version 1.101をダウンロード:
- 上記ライセンスに同意して三番明朝H(変体仮名入り版) version 1.102をダウンロード:
※7-Zip版もzip版も梱包内容は同じです。
「三番明朝」「三番明朝H」とも現versionが最終版です。
濁点・半濁点付き変体仮名の入力方法
三番明朝Hでは、か・さ・た・は行の変体仮名の直後にU+3099(◌゙・合成用濁点)を付け足すことで濁点付の変体仮名グリフが表示され、は行の変体仮名の後ろにU+309A(◌゚・合成用半濁点)を付け足すことで半濁点付の変体仮名グリフが表示されます。
ただし濁点や半濁点の付いたグリフがきちんと呼び出されるかどうかはお使いのOSやソフトに依存します。
2017年7月現在、OpenTypeフォントの各種機能への対応がもっとも進んでいるのはWebブラウザのようです。そこでWebブラウザ上で三番明朝H(漢字抜き)の試し打ちができるページをこちらに用意してみました。
お使いのエディタ・ワープロソフトで変体仮名と濁点・半濁点との合成がうまく行っていないように見える際の動作確認や検証などにご利用ください。
フォントの改訂履歴
- 1.102 (20171018): [三番明朝Hのみ]濁点付の𛂎と𛂘とが抜けていたため追加。
- 1.101 (20170719): 変体仮名を含まぬ従来通りの三番明朝と、変体仮名を含む三番明朝Hとに分離。
- 1.100 (20170701): IPAmj明朝の変体仮名グリフをU+1B002~U+1B11Eに追加。か行・さ行・た行・は行の仮名については濁点付グリフも追加。は行の仮名についてはさらに半濁点付グリフも追加。
- 1.001 (20130614): グリフ結合が機能しない場合があった問題を修正。
- 1.000 (20110724): fontRevisionを1.000に変更。BASE値の丸め誤差を修正。行間を20%から80%に変更。
- 0.902 (20110503): 最初のリリース。IPAex明朝 (ver001.02) ベース。