形容詞分類表

目次


3拍形容詞

●●○型の形容詞あかあこあかかった となる類。 他の活用形はこちらを参照

あかい【赤い】 ・ あかい【明い】 ・ あさい【浅い】 ・ あつい【厚い】 ・ あまい【甘い】 ・ あらい【荒い・粗い】 ・ うすい【薄い】 ・ うとい【疎い】 ・ おそい【遅い】 ・ おもい【重い】 ・ かたい【堅い・硬い】 ・ かたい【難い】 ・ かるい【軽い】 ・ きつい ・ くどい ・ くぼき【窪き】 ・ くらい【暗い】 ・ さくい ・ すごい【凄い】 ・ すぼき【窄き】 ・ つらい【辛い】 ・ とおい【遠い】 ・ まるい【丸い・円い】

●○○型の形容詞ろいかった となる類。 他の活用形はこちらを参照

あおい【青い】 ・ あしい【悪しい】 ・ あつい【暑い・熱い】 ・ いしい【美しい】 ・ いたい【痛い・甚い】 ・ うまい【美い・旨い】 ・ うまい【上手い】 ・ えらい【偉い】 ・ おおい【多い】 ・ おしい【惜しい】(※●●○とも) ・ かゆい【痒い】 ・ からい【辛い・苛い・酷い】 ・ きよい【清い】 ・ くさい【臭い】 ・ くろい【黒い】 ・ けしき【怪しき】 ・ ごとし【如し】 ・ こわい【恐い・強い】 ・ さむい【寒い】 ・ しぶい【渋い】 ・ しろい【白い】 ・ せまい【狭い】 ・ たかい【高い】 ・ たけき【猛き】 ・ ちかい【近い】 ・ つよい【強い】 ・ ながい【長い・永い】 ・ にがい【苦い】 ・ にくい【憎い】 ・ にぶい【鈍い】 ・ ぬるい【温い】 ・ はやい【早い・速い】 ・ ひくい【低い】 ・ ひろい【広い】 ・ ふかい【深い】 ・ ふとい【太い】 ・ ふるい【古い】 ・ ほしい【欲しい】 ・ ほそい【細い】 ・ むごい【惨い・酷い】 ・ もろい【脆い】 ・ やすい【安い・易い】 ・ ゆるい【緩い】 ・ よわい【弱い】 ・ わかい【若い】 ・ わるい【悪い】

4拍形容詞

●●●○型の形容詞とうととうととうとかった となる類。 他の活用形はこちらを参照

あかるい【明るい】 ・ あやうい【危うい】 ・ あやしい【怪しい】 ・ いやしい【賤しい】 ・ おもたい【重たい】 ・ かなしい【悲しい】 ・ けむたい【煙たい】 ・ とうとい【尊い】 ・ ねむたい【眠たい】 ・ むなしい【空しい】(※●●○○とも) ・ やさしい【優しい】(※●●○○とも) ・ よろしい【宜しい】 ・ わびしい【侘しい】

●●○○型の形容詞うれしいれしゅうれしかった となる類。 他の活用形はこちらを参照

あえなき【敢えなき】 ・ あどなき ・ あまねき【遍き】 ・ いとしい【愛しい】 ・ いみじい ・ うるさい【煩い】 ・ うれしい【嬉しい】 ・ おかしい ・ おさない【幼い】 ・ おだしき【穏しき】 ・ おなじい【同じい】 ・ おぼしい【思しい・覚しい】 ・ かしこい【賢い】 ・ かわいい【可愛い】 ・ きたない【汚い・穢い】 ・ きびしい【厳しい】 ・ くやしい【悔しい】 ・ くるしい【苦しい】 ・ くわしい【詳しい】 ・ けだかい【気高い】 ・ けわしい【険しい】 ・ こいしい【恋しい】 ・ こだかい【小高い】 ・ さかしい【賢しい】 ・ さがしき【峻しき】 ・ さびしい【寂しい】 ・ したしい【親しい】(※●●●○とも) ・ すくない【少ない】 ・ すげない【素気無い】 ・ すずしい【涼しい】 ・ せんない【詮無い】 ・ ただしい【正しい】(※●●●○とも) ・ たのしい【楽しい】 ・ たやすい【容易い】 ・ ちいさい【小さい】 ・ つたない【拙い】 ・ つれない【連無い】 ・ とぼしい【羨しい・乏しい】 ・ はかない【果無い】 ・ はげしい【激しい】 ・ ひさしい【久しい】 ・ ひとしい【等しい】 ・ まさしき【正しき】 ・ まずしい【貧しい】 ・ まぢかい【間近い】 ・ みじかい【短い】 ・ みにくい【醜い】 ・ めでたい ・ ものうい【物憂い】 ・ やましい【疚しい】 ・ ゆかしい【床しい・懐しい】 ・ ゆゆしい【由々しい】 ・ よしなき【由無き】 ・ わりない【理無い】

その他・例外的な4拍形容詞

●○○○型の形容詞

おおきい【大きい】(※●●●○とも) ・ ていたい【手痛い】

○●●○型の形容詞

おいしい ・ しんどい

●○○○型または●●○○型の形容詞

かいない【甲斐無い】

5拍以上の形容詞

 5拍以上の形容詞に関しては、全体的に類別のはっきりしない語が多いため、概要のみの記載にとどめます。

5拍形容詞

 「いとけない」「うずたかい」「むつまじい」など、●●●●○→●●●○○への変化が目立つ一方で、「騒がしい」のように、平安時代の型からすると近世には●●●○○になっていそうなものが実際には●●●●○になっている例も見られます。
 おおむね、

●●●●○ のもの

「潔い」「かぐわしい・こうばしい」「騒がしい」の3語。さらに「難しい」もおそらくこう。

○●●●○ のもの

「おとなしい」

●●●○○ のもの

その他。

 という捉え方で良いでしょう。

6拍形容詞

 これも「後ろめたい」「うやうやしい」のように、平安時代の型からすると近世には●●●●○○になっていそうなものが、実際には●●●●●○になっている例が見られます。
 5拍語同様、時代ごと・資料ごとの変遷が激しいので分類は難しいのですが、おおむね、

●●●●●○ のもの

「かたじけない」(ただしこれも●●●●○○と発音されることもあった)

●●●●○○ のもの

その他。

 という捉え方で良いでしょう。

7拍形容詞

○●●●●○○ のもの

「空恐ろしい」

○●●●○○○ のもの

「そこはかとない」

●●●●●○○ のもの

その他。

 と捉えて良いでしょう。

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