■京都言葉と東京言葉の違い■

京都言葉と東京言葉の違い

京都言葉と東京言葉との対比表
比較項目京都東京
「う」で終わる動詞の過去形 うた  買(こ)うた
舞(も)うた  這(ほ)うた
のようにウ音便を使う。
った  買った
った  這った
のように促音便を使う。
形容詞の連用形   長(なご)  よろしゅう
のようにウ音便を使う。
  長  よろしく
のように音便なしの原形を使う。
動詞の否定(現在) 言わ  言わへん 言わない
動詞の否定(過去) 言わなんだ  言わへなんだ 言わなかった
動詞の否定(連用) 言わいで / 言わんで(~も)
言わんと(~おく)
言わなくて(~も)
言わないで(~おく)
動詞の否定+ナル 言わんようになる
言わへんようになる
言わなくなる
1段動詞および
「する」の命令形
上一段:見 / 起き
下一段:寝 / 下げ
サ変:せい
上一段:見 / 起き
下一段:寝 / 下げ
サ変:しろ
「している」の否定 してへん  してやへん
していいひん  していやへん
していん
(※最後以外はすべてシテ-
イヤヘンの変形または縮約形)
していない  してない
(2番目は1番目の縮約形)
「してある」の否定 たあらへん
(※しテアラヘンの融合形)
順接の助詞 する / するさかい(に)
そや / そやさかい(に)
するから
から
無生物主語の進行形 木が揺れたある
部屋が散らかったある
(※テアルの融合形)
木が揺れている
部屋が散らかっている
好まれる仮定表現 たら  なかったら れば  なければ
好まれる依頼表現 ~してくれへん?
~してもらえへん?
のように否定形を使う。
~してくれる?
~してもらえる?
のように肯定形を使う。
断定の助動詞 そう  これ そう  これ
断定の助動詞が
文頭に来ること
不可能。
×「けど」「さかい」

「そ/そう」を先行させ
そやけど」のように言う。
可能。
○「けど」「から」
かて対だって これかて  そやかて これだって  だって
「どす(です)ます」と
「や/だ」の共存
可能。
○「そうどすんや」「しますんや」
不可能。
×「そうですんだ」「しますんだ」
場所の代名詞 ここ‐そこ‐あこ/あそこ‐どこ ここ‐そこ‐あそこ‐どこ
カ変・サ変動詞の意向形

来る――こう      
する――しょう(←せう)

「あっちへ行ってこう
「何をしょうかな」

来る――こよう
する――しよう

「あっちへ行ってこよう
「何をしようかな」

5段活用対1段活用 飽く  借る  足る 飽きる  借りる  足りる

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