アンケート2の結果

質問

「警察役と泥棒役に分かれて行う鬼ごっこのことを何と言いますか?」

結果

アンケート2の結果
得票数
(百分率)
内訳
京都市内京都府内京都近県(府)近畿以外
けいどろ
(警察と泥棒)
12(30.8%) 6 3(宇治市2・亀岡市1) 1(滋賀県) 2(神奈川県・千葉県各1)
どろじゅん
(泥棒と巡査)
6(15.4%) 6 0 0 0
たんてい 6(15.4%) 3 0 3(大阪市2・枚方市1) 0
どろけい
(泥棒と警察)
5(12.8%) 0 0 1(大津市) 4(東京都2・千葉県2)
じゅんどろ
(巡査と泥棒)
5(12.8%) 4 1(長岡京市) 0 0
たすけつかまえ
たすけ
3(7.7%) 3 0 0 0
特にない 2(5.1%) 2 0 0 0

解説

 もっとも多くの得票を集めたのは「けいどろ(“警察と泥棒”も含)」で12票。しかしその内訳を見るに、単にこれは全国的な言い方であるがゆえに得票数も多かったというだけのようです。

 次に多かったのは「どろじゅん」と「たんてい」で各6票ずつ。
 「どろじゅん」に投票なさった方は、いずれも京都市の小学校出身の方でした。その内訳を見ると、「北区3票、上京区・下京区・左京区各1票ずつ」となっていて、市内でも比較的中心部に偏っています。

 一方「たんてい」の方の内訳は、「京都市右京区3・大阪市2・大阪府枚方市1」となっています。京都市で投票なさった方が、みなさん右京区の小学校出身であるというのが興味深いところです。ひょっとしますと、この「たんてい」という言い方は、大阪の方から右京区に飛び火した言い方なのかもしれません。

 その次に多かったのが、「じゅんどろ」と「どろけい」で、各5票ずつ集めました。

 興味深いのは「たすけつかまえ(単に“たすけ”とも)」という言い方です。この項目に投票なさった方は3人が3人とも砂川学区(京都市伏見区)の方でした。年齢層も20代~40代にまで渡っています。
 この「たすけ(つかまえ)」という言い方は、砂川学区にだけ伝わる言い方なのかもしれません。

 さてここまで見てきていただいて、あることに気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 「どろじゅん」と「じゅんどろ」を同系統のものとして同一視し、同じく「けいどろ」と「どろけい」も同系統のものとして同一視すると、次のような構図が浮かび上がるのです。

系統ごとの比較
京都市内京都府内京都近県(府)近畿以外
泥棒と巡査
(どろじゅん/じゅんどろ)系
10100
警察と泥棒
(けいどろ/どろけい)系
6326

 「けいどろ/どろけい」は全国的に見られる言い方であるのに対し、「どろじゅん/じゅんどろ」は京都特有*の言い方であるらしいことがわかります。

2004/ 1/12追記:その後、滋賀県今津町の田中さんから、「小学生時代に『じゅんどろ』という言葉を使っていた」というご指摘をいただきました。さらには、愛知県でも使用されている地域があるようだとのご指摘も添えられていて、どうやら「京都特有の言い方」というわけではなかったようです。


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