2-2. え (e)・エ (je) 区分表・漢字音篇（韻別版）ウェブフォント版・通常版←

凡例

• 下の表は、『学研漢和大字典（以下単に「大字典」）』に収録されている漢字のうち、歴史的仮名遣いに「エ」が含まれるものすべてについて、その「エ」が元はア行の /e/ であったのか、それともヤ行の /je/ であったのかを推測した上で、韻別に並べたものです（出現ページ順に並べたものはこちら）。発音が複数ある字は重出しています。
  分類の具体的な手順と考え方については、こちらの解説ページに記しました。

• 表中、ア行の /e/ であったと思われるものは「え」と、ヤ行の /je/ であったと思われるものは「エ」と表記しました。

• 本表には元々ワ行のヱであった漢字も含めてあります。これは現代における発音が「え」であるにも関わらず下の表に載っていない漢字があった場合に、それが元は「ヱ」であったために載っていないのか、それとも単に『学研漢和大字典』に収録されていないために載っていないのかを分かりやすくするためです。

• 一般的な日本語フォントには含まれていないと思われる字は、補助的にその字の構成要素を {} 内に書いて示すようにしました。

• 新旧異体字等は、気づいた限り併記しました。

• 字の右に添えた () 内の数値は、左がUnicodeにおけるコードポイント値、右が大字典においてその字が載っている頁数です。

• 「声調/韻」「中古音」「歴史的仮名遣い」は、いずれも大字典本文に記載されているものです。

• 大字典で使われている発音記号は一見するとIPA表記のようですが、巻末の母音図を見る限り、完全にはIPA表記に沿うていないようです（特に母音三角形の下のほう）。そこで同母音図を参考に、IPAと異なるものに限って、当方でIPA表記に置き換えたものを [] 内に付記しました。大字典の発音表記とIPA表記とが一致しているものについては併記を省略しました。

• 大字典の本篇では、「15:佳蟹卦×」類の字にも「17:××夬×」類の字にもまったく同じ発音記号 [ăi (IPA:æi)] が振られていますが、本表では大字典巻末の一覧表に倣い、後者の発音記号を [ɐi (IPA:ai)] に改めました。

• 「医（うつぼ：呉音エイ・漢音アイ）」と「醫（治療：呉音・漢音ともイ）」とは本来別の字でしたが、今日ではどちらも「医」と表記されています。しかし前記の通り、「エ」という音を含むのは元から「医」であったほうですので、下の表に出てくるのもこちらの「医」です。「醫」のほうは今回の分類の対象外です。

　大字典は近年増訂されて、題も『学研新漢和大字典（普及版・机上版の2種類あり）』に改められました。この新版では親字の数が増えているようですので、下表中の頁数の情報は恐らく役に立ちません。