京の通り名

 京都市内の主な通りの読み方とそのアクセントとを一覧にまとめました。

 最近はバスの車内で流される共通語風のアナウンスの影響もあってか、本来の読み方や発音が忘れられつつあるようです。この頁に記載されている読み・アクセントは、旧市街地出身の14名の方々(明治生8名、大正生2名、昭和戦前・戦後生各2名)から聞き取り調査した資料と照らし合わせて最終確認を行ってあります。また備考欄の記述も大半は同資料に基づいています。

目次


「丸竹夷(まるたけえべす・まるたけえびす)」に登場する通り

「丸竹夷」に登場する通りの発音
通り名 読み アクセント 備考
丸太町 まるたまち ●●●○○
竹屋町 たけやまち ●●●○○
夷川 えべすがわ・えびすがわ ●●●●●
二条 にじょう ●○○
押小路 おしこうじ ●○○○○~●●○○○
御池 おいけ ○○●
姉小路 あねがこうじ
あねやこうじ
●●●○○○ 通りに近い地域の話者はアネカ゚コージ。
少し離れるとアネヤコージとも。
三条 さんじょう ○●○○
六角 ろっかく ●●●○
蛸薬師 たこやくし ●●●○○
錦小路 にしきこうじ ●●●○○○
四条 しじょう ●○○
綾小路 あやのこうじ ●●●○○○
仏光寺 ぶっこうじ ●○○○○
高辻 たかつじ ●○○○
松原 まつわら・まっつぁら・まつばら ●○○○
万寿寺 まんじゅうじ ●●●○○ マンジュジと読むのは×。
五条 ごじょう ●○○

「丸竹夷」より北側の主な通り

「丸竹夷」より北側の主な通りの発音
通り名 読み アクセント 備考
寺之内 てらのうち ●○○○○
上立売 かみだちゅうり ●○○○○○ *1
五辻 いつつじ ●○○○
今出川 いまでがわ ●○○○○
元誓願寺 もとせいがんじ ○○○○○○●
一条 いちじょう・いっちょう ●●○○
中立売 なかだちゅうり ●○○○○○ *1
上長者町 かみちょうじゃまち ●●●●●○○
下長者町 しもちょうじゃまち ●●●●●○○
出水 でみず ○●○
下立売 しもだちゅうり ●●●●○○~●●●○○○
椹木町 さわらぎちょう ●●●●○○

「丸竹夷」より南側の主な通り

「丸竹夷」より南側の主な通りの発音
通り名 読み アクセント 備考
六条 ろくじょう ●●○○ 魚ノ棚通の別称。
魚ノ棚 うおのたな・うおんたな ●●●●● 六条通の別称。
花屋町 はなやちょう ●●●○○
正面 しょうめん ●○○○
七条 ひちじょう・ひっちょう・
しちじょう
●●○○ 市バスは勝手にナナジョーと呼んでいる。
塩小路 しおこうじ ●○○○○
八条 はちじょう・はっちょう ●●○○
九条 くじょう ●○○

南北の主な通り(東山から千本まで)

南北の主な通り(東山から千本まで)の発音
通り名 読み アクセント 備考
東山 ひがしやま ●●●●● 別称「東大路通」
万里小路 までのこうじ ●●●○○○ いつからか「鞠小路」と表記されているよう。
字だけ見て置き換えたか。
川端 かわばた ○○○●
河原町 かわらまち ●●●○○
寺町 てらまち ●●●○~●●●● 上の世代は●●●○がやや優勢か。
年代が下がると併用が増える。
御幸町 ごこまち ○●○○
麩屋町 ふやちょう ●●○○
富小路 とみのこうじ ●●●○○○
柳馬場 やなぎのばんば ●●●●○○○
~●●●●+○●○
堺町 さかいまち ●●●○○
高倉 たかくら ●●●○
間之町 あいのまち ●●●○○
東洞院 ひがしのとういん ●○○○○○○○
車屋町 くるまやちょう ●●●●○○
烏丸 からすま ○●○○
両替町 りょうがえまち ●●●●○○
室町 むろまち・もろまち ●○○○
衣棚 ころもんたな ●●●●●●
新町 しんまち ○●○○
釜座 かまんざ ●●●●
西洞院 にしのとういん ○○●○○○○
小川 おがわ ●●● 古くは「こがわ/●●●」
油小路 あぶらのこうじ ●○○○○○○
東堀川 ひがしほりかわ
ひがしぼりかわ
○○○●○○○
堀川 ほりかわ ●○○○
猪熊 いのくま ●●●●
黒門 くろもん ●○○○
大宮 おおみや ●○○○
智恵光院 ちえこういん ●○○○○○
浄福寺 じょうふくじ ○●○○○~○○●○○
千本 せんぼん ○○○●

後ろに「通」を付ける場合のアクセント

 通り名の後ろに「~通(とおり)」を付ける時は、式(高く始まるか低く始まるかの違い)を保存したまま「~とおり」の「と」のところにアクセント核を置いて発音するのが原則です。
 これは「東洞院」「西洞院」のような長い地名でも同じで、「西洞院(ニシノトーインドーリ)/○○○○○○○●○○」のように発音します。

 まったくの余談ですが、単独で発音した際には低起である「松/○●」「上(かみ)/○●」「中/○●」などが、複合語の先頭に立つと高起になることもあるのは「体系変化」の影響です。

参考資料

 本頁を作成するに当たっては中井(2002)を参考にいたしました。なおこの資料には「高辻」のみ記載がありませんが、著者ご本人より『京都府方言辞典』の「マチズクシ【町尽】」の項には「高辻」も記載されているとご教示いただきました。高辻についてはそちらに依拠しています。


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