5-A1. 錦明朝かな
錦明朝かな
「錦(にしき)明朝かな」は明朝体の仮名文字専用フリーフォントです。
さらら明朝や錦源明朝の仮名文字だけを単独フォント化したものに相当します。
錦明朝かな version 4.000の仕様
- 収録しているグリフ(文字図形)のUnicode値一覧:
- ひらがな: 3041..3096, 3099..309F, 1B001, 1B132, 1B150..1B151(他・半濁点付きか行等)
- カタカナ: 30A1..30FF, 31F0..31FF, 1B000, 1B155, 1B164..1B165(他・半濁点付きカ行等)
- 句読点
- R見本(ひらがな・カタカナ)
- フォントの形式:CID-keyed OpenType/CFF形式。ROSはAdobe-Identity-0。CID+0からCID+23059まではAdobe-Japan1-7準拠、CID+23060以降はさらら明朝・霧明朝・霧ゴシックと共通。
Download
錦明朝かなは SIL Open Font License 1.1 に基づいて配布されます(参考和訳[※外部サイト])。
Regular←→Bold間はスタイルリンクによって結びつけられています。そのためRegular, Boldが両方ともインストールされている場合には、アプリケーションによってはフォント選択肢の中に「錦明朝かな Bold」が表示されないことがあります。このようなソフトでは、錦明朝かなを選択した状態で「太字/Bold」機能をオンにするとBoldに切り替わります。
錦明朝かなの改訂履歴
- 4.000 (20230523):
全体的に骨格を見直しました。大きな変更点は次の通りです。
- Version 1.200以降、「ま」の1画目は2画目より長くなっていましたが、築地体後期五号由来の「1画目のほうが短い形」に戻しました。
- 「ふ」「𛀁」の1画目の点を、時計回りから反時計回りに変更。
- 「ヲ」を石井明朝OKLやA1明朝風の「1画目と3画目が離れていて、かつ2画目が3画目を貫いている形(ニ+ノ)」に変更。
その他、小さい「こ」「コ」がUnicode 15で符号化されたことを受けてCMapも更新しました。
- 3.004 (20210830): アウトラインの調整
- 3.003 (20210830):
- カタカナを中心にアウトラインの微調整。
- GSUBデータの増補。
- 3.002 (20210828):
- Regular, Medium, SemiBold, Boldの4ウェイトを追加。
- 3.002 (20210824):
- U+3008~U+301F付近の括弧類を一旦削除(多ウェイト化が済んだ際には多分復活させます)。
- 3.001 (20210816):
- 3.000 (20210516):
- ひらがな・カタカナの全グリフについてアウトラインの見直し。
- 小さいゐゑヰヱを追加。
- 2.000 (20201204):
- 膨らみがない起筆部(「い」の2画目など)の形状を変更。
- ひらがなを中心にアウトラインの見直し。
- 欧文グリフを削除し、純粋な仮名文字フォントに変更。
- 独自ライセンスからSIL Open Font Licenseに変更。
- CIDの並びを錦明朝・錦源明朝などと共通化。
- 1.230 (20181213): 仮名グリフにヒンティング情報を付加。0︀ (slashed zero) 用のUVSを追加。
- 1.222 (20130630)
- 1.221 (20130615): コンパイル時オプションの変更。
- 1.220 (20130608)
- 1.211 (20130504)
- 1.210 (20120624): ‼⁉⁇⁈の4文字を追加。OS/2.ulUnicodeRange[1-4]の情報を更新。
- 1.200 (20120519): 括弧類の追加。
- 1.110 (20120422): プロポーショナルメトリクス情報 (palt) の追加。
- 1.101 (20120418)
- 1.100 (20120415)
- 1.002 (20110911): Windows-1252用グリフの追加(U+2026: 三点リーダを除く)。
- 1.001 (20110831): 線の端の処理を変更。Basic Latin用グリフの追加。
- 1.000 (20110724): fontRevisionを1.000に変更。行間を20%から80%に変更。
- 0.900 (20110505): 最初のリリース。
グリフ品質の改善、アウトラインの修正に関する記述は省略してあります。